楠岡 成雄「Rademacher 複雑度と正則化」§2 準備

公開: 2024/8/16
最終更新: 2024/8/16

楠岡 成雄「Rademacher 複雑度と正則化」
§2 準備

 命題 2.1. とする。この時 が成立する。


証明. とおくと よって であるので、 とおくと また であるので よって


 

 命題 2.2. (Hoeffding’s lemma) とする。 が確率変数で a.s. かつ であれば


証明. の時に示せば良い。 の凸関数であるので が成立する。よって とおくと、命題 2.1 より


 

 命題 2.3.

  1. は確率変数で とする。この時、 が成り立つ。
  2. は確率変数、 が成り立つとする。この時、 が成り立つ。

証明. 1. を示す。 とおくと、 が成り立つ。

  であるので となる。また、 となる。

 これより、 となる。 よって、 であり となる。また、 である。よって、 を得る。これより主張 1. を得る。

 2. は よりわかる。



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