Black–Scholes モデルの限界と高度化
話はまた 1970 年代に戻りますが、Black–Scholes の論文が掲載されてから、しばらくの間は Black–Scholes モデルは有効に機能していました。しかし、1987 年のブラック・マンデーを境に、彼らのモデルの説明力は落ちていきました。
Bkach–Scholes の公式 (8) にはボラティリティー・パラメーター が登場します。これは、オプション自体ではなく原資産価格の変動の激しさを表すパラメーターであり、(7) 式の右辺にも登場しています。つまり、行使価格や満期といった他のパラメーターに依存せず、原資産価格過程に対して一意に決まっています。
しかし、ブラック・マンデー以降の金融市場において、実は「行使価格が異なるオプション価格から逆算1したボラティリティーの値が一定にならない」という、所謂ボラティリティー・スマイル (volatility smile)… 続きを読む